OSAKA SEIKEI TOPICS
2025.07.23
お知らせ
芸術学部,ゲーム?CGデザインコース
芸術学部 三升体育平台 ゲーム?アプリケーションコース(※)3年生 松本 拓巳さんの作品が、CGWORLDが主催する学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」のキャラクター部門において5位に入賞しました。
※ゲーム?アプリケーションコースは2025年4月よりゲーム?CGデザインコースに変更
2025年度、第1回目の開催となる学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」。テーマは「3DCGを用いた静止画作品」。審査は国内外の特別審査員11名+企業審査数18社によって行われます。
キャラクター部門では61点の作品が集まる中、松本さんは第5位という素晴らしい順位を受賞しました。
【松本 拓巳さん 受賞コメント】
「WHO’S NEXT?」2025年第1弾キャラクター部門で5位に入賞することができ、大変嬉しく思っています。この貴重な機会を通して多くの学びを得るとともに、自分の今後の課題も見つけることができました。
今回得た経験やフィードバックを糧に、より魅力的な作品を生み出せるよう一層努力していきます。
キャラクター部門の優秀作品?審査員講評コメント一覧は こちら
作品名:オリジナルクリーチャー「サドラ」
? 作品解説
実際に存在していそうな可愛さと凶暴さの両立をテーマにしたオリジナルクリーチャー。本作は、「凶暴さ」と「可愛さのあるフォルム」を併せ持つ存在としてデザインしました。可愛さの演出は、舌をペロッと出した表情や、ムチムチとした肉付きの良い体で表現。一方で、頭部に生えた複数の角、長く鋭い爪、なんでも噛み砕けそうな太い顎、さらに上下に分裂したくちばしといったディテールで、圧倒的な凶暴性を加えました。
? 審査員コメント 抜粋
【宮川 英久 氏(シニアコンセプトアーティスト)】
ゲーム向けのディフォルメの利いたデザインと生物としての説得力のあるフォルムの双方の間で絶妙なバランスを保った良いデザインになっていると思いました。きちんと背景を用意し適切なライティングをセッティングする事で一枚絵としての完成度を高めている点も素晴らしいです。全体的に完成度の高い作品だと思いますが地面の岩の質感が妙な一体感があり、ざらついた質感だったり別体の石や岩が存在していない事に違和感を感じました。自然環境であるにしては妙に摩耗した地面に見えてしまっています。爬虫類の歩行モーションとしても多少違和感があります。右後ろ脚はもう少し引いていて良いはずですし、多少浮いているくらいの方が説得力があります。
【しいたけデジタル 宮武 徹夫 氏(CGプロデューサー)】
岩場に佇むオリジナルのクリーチャー「サドラ」をテーマに、非常に迫力ある構図と高い質感表現で仕上げられています。特に皮膚のディテールや質感、光の反射によるマテリアルの違いなどが丁寧に作り込まれており、自然光の演出も相まってリアリティのある存在感を放っています。岩場との色調の調和もよく、背景とキャラクターの一体感がしっかりと演出されています。デザイン面でも、二重に開いた口や重量感のあるフォルムが独自性を生み、印象に残る造形となっています。一方で、今後の課題としては、モデルそのもののディテールや形状の完成度をさらに高め、骨格構造や表面のバリエーションに一層の工夫を加えることで、さらに説得力と説話性を持つキャラクターに進化していけるでしょう。全体として非常に高水準の作品です。
【サイバーエージェント 山田 祐輔 氏、松田 空 氏、香取 政人 氏、大井 翔太朗 氏(3DCGデザイナー)】
口から垂れている唾液が野性味あふれていていいですね。オリジナルとは思えないモンスターの造形もしっかりイメージ出来ていていいと思いました。シチュエーションがわかりづらいので、このモンスターが今どんな状況にあるのか、もっと絵の中で説明できると画に没入感が生まれてくると思います。